コバナシ//明快に面白い! シュールはなし! 爆笑・お笑い・ショートショート・ジョーク短編集
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2008/07/12 (Sat) 推理トリック作成機

ある著名な推理作家が知人の発明家の博士の研究所を尋ねた。

「頼んでいたものは出来たかい?」推理作家は博士に聞いた。

「ええ、出来てますよ」と、博士は言ってある機械を持ってきた。

「これがどんな犯罪トリックでも生み出せる機械か」

「ええ、生み出すトリック全てが独創的、且ついくらでも作り出します」

「たいしたものだ、これでもう頭を悩ませることはないな」

「ただ、一つだけ問題があります」

「なんだね?」

「トリックが完璧なんですよ、絶対に暴けないトリックを生み出すんです」

「なんだ、そんなことか、そこらへんは適当に書くときに崩せばいい、どれ一つ見せてくれないか」

「いいですよ」と、博士は言って機械のスイッチを押した。すると紙が一枚出てきた。

博士はその紙を推理作家に渡した。そこには犯罪トリックが書かれていた。

推理作家はそれを読むと言った。「これはすごい、こんなトリックは思いつかなかった、完璧だ!」

「そうでしょう」

「よし、買った! いくらだ?」

「へへ、少々値は張りますよ」

翌日博士は不可解な死体として発見された。

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2008/07/12 (Sat) 僕とケイコ先輩

今日ケイコ先輩と初めて得意先を回ることになった。ケイコ先輩の運転する車で得意先に向う。

ケイコ先輩はハンドルを握ると性格が変わると教えられていたので僕は少々緊張していた。

「もう~いやだわ、割り込みよ、蹴飛ばしてやろうかしら!」と、ケイコ先輩は言ってハンドルをゴツンと叩いた。

僕は恐る恐る訊いた。「先輩、ハンドルを握ると性格が変わりますよね」

「え、そうかしら?」

「だって普段だったら先輩は『蹴飛ばしてやろうかしら』なんて絶対に言いませんから」

「あら、わたしそんなこと言った?」

「はい」

「いやだわ……みんなには内緒ね」と、ケイコ先輩は言ってペロっと舌を出した。

そんなこんなで得意先の会社に着いた。

ケイコ先輩は車を降りると僕に言った。

「さっさと降りろのろま野郎! 蹴り殺されてえのか!!」

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2008/07/12 (Sat) ある夫婦の夫による三つの願い

ある夫婦の前に悪魔が現れて言った。

「三つだけ願いを叶えてやろう」

夫は言った。「なら裕福にしてくれ」

「承知した」と悪魔が言った。

すると突然妻が苦しみだした。悶絶を打ち胸を掻き毟りのた打ち回って死を迎えた。

悪魔が言った。「これで保険金が入るだろう、願いはあと二つだ」

「何てことだ、こんなひどいことを!」と、夫は叫んで言った。「妻を生き返らせてくれ!」

「承知した」

次の瞬間妻が生き返った。

悪魔が言った。「生き返らせたぞ、願いはあと一つだ」

夫が言った。「妻を苦しませずに死なせてくれ」

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2007/12/05 (Wed) 遺作

ある美術館に巨大な荷物が運ばれてきた。

「これはなんだね」と、館長が学芸員に聞いた。

「あの昨日死んだ芸術家のA氏の遺作を入手することが出来たのです」

「なんと! あの抽象絵画の巨匠で彫刻家でもあるA氏のか、でかした」

学芸員は早速その荷物を解いて、中から巨大な額を取り出し壁に飾った。

館長はそのキャンパスに映たものにとてつもないショックを受けた。

「こ、これはすごい。この発想は今までになかった。なんという斬新さだ」

「そうですか」と、学芸員は答えた。

「君にはこの良さがわからんのかね」

「正直そんなにはわかりませんね」

「まだまだだな、ところでこの絵の題はなんというのだね?」

「それ、絵じゃありませんよ」

「いやいや、これこそが絵だよ」

「いえ、そうじゃないんです、A氏の遺作はその額縁の彫刻なんです。絵を描く前に死んでしまったんで、キャンパスは真っ白でしょ」

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2007/11/23 (Fri) 細菌兵器を盗み出せ!

A国情報局局長は言った。「スパイ006号、今回の任務はS国の薬物研究所が新たに開発した細菌兵器を盗み出すことだ。方法は従来どおりすでに侵入しているスパイ777号の手引きでその研究所にもぐりこみ、細菌兵器を探し出し、カプセルにそれを入れて飲み込む。そしてそのまま脱出をす」

006号は言った。「しかし局長、以前の008号の時のような失敗はいやですぜ、体内でカプセルが溶け出して、中に入っていた細菌兵器が胃の中に漏れ出すっなんてのはね」

「あれは不幸な事故だった。しかしあれからカプセルを改良した、見てもらおう」

白衣の研究員がトレイを持ってきて近くのテーブルに置いた。トレイの上には白い一センチ四方ほどのカプセルと小瓶が置かれていた。カプセルは押しつぶされたような複雑な形状をしていた。

「変わった形のカプセルですね」と、006号は言った。

「コンピューターシュミレーションによってはじき出された体内で分解されにくい理想的な形状に設計されている」と、所長が答えた。

「横の小瓶は何です、黄色い液体が入っているようだが?」

「カプセルを守るためのコーティング剤だ。カプセルを飲み込む前にその液体にしばらく漬ければ体内で分解されることはまずない」

「そう願いたいものですね」

「まあ、君が捕まってしまったらどうにもならん。頑張りたまえ」

こうして006号はS国に向った。

スパイ777号の手引きで研究所に潜り込んだ006号は目的の細菌兵器を見つけ出し、あのカプセルに入れてコーティングをして飲み込んだ。あとはそ知らぬ顔で空港に向かい、この国を脱出するだけだ。

しかし空港で数人の男達に捕まり、再び研究所に連れ戻されてしまった。

006号は裸にされチェーンで両手両足をつながれてしまった。

男が言った。「私はここの所長だ、お前が我々のところから細菌を盗み出そうとしたことは判っている」

「何のことだ?」と006号はとぼけて言った。

するとドアが開き男が部屋に入ってきた。777号だ。

777号は言った「006号観念するんだな、私は寝返ったのだよ、大金が貰えるのでね」

くそーそういうことか、しかし今はとぼけ続けるしか道はない。

「何のことだ、私は細菌兵器などしらない」006号は言った。

「まあいいさ、もうすぐお前がうんこをすればそこからカプセルが見つかるはずだ、その中に証拠がある」

どうやらうんこをしたら一貫の終わりというわけか、どこまで我慢できるのか。

数分後、006号は脱糞した。

所長が隣に居た白衣の老人に言った。「博士、カプセルを調べろ」

博士は006号のうんこを慎重に解体してカプセルを探した。

博士が所長に言った。「見つかりません」

「何だって」と、所長が言った、そして777号に「どういうことだ」と、訊いた。

「そんなはずがない」と、777号は言って、006号のうんこをかき回してカプセルを探した。しかし見つけることは出来なかった。

所長は言った。「どうやら誤解だったようだ」そして777号に言った。「お前の処分は後で考える」

777号は警備に連れ出された。

所長は再び博士に聞いた。「本当に見つからないか?」

「はい」と、博士は答えた。「見つかったといえば消化し損ねたコーンの粒ぐらいです」

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2007/11/06 (Tue) 人生で一番大事なこと

男が私に言った「昨日あるセミナーに行ったが、すばらしかったね」

「どんなんだったんだい?」

「まあ、君に話しても理解できないだろうが、あの講師の話に心打たれたよ」

「どんな話だったんだよ」

「むずかしい話だ、人生で一番大事なことを学んだんだ」

「何を学んだんだよ」

「話しても君には理解できまい、とても奥深い内容なんだ」

「いいから教えろよ!」

「まあいいだろう、とはいっても私ぐらいの見識がなければ言葉としてはわかっても、その真に意味す
るところは認識できないがね」

「ああわかったよ、で、何なんだ人生で一番大事なことって」

「謙虚さだよ」

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2007/10/31 (Wed) 少女の願い

少女が寝ていると枕元に神様が現れた。そして少女に言った「君の願いを何でも叶えよう」

「本当ですか!」少女は言った。

「うむ」

「なら、パパを、パパを生き返らして下さい!」

少女の父親は一年ほど前に交通事故で死んでしまっていたのだ。少女は父親が大好きだった。

「よろしい、三日以内に願いが叶うだろう」

少女は待った。そして三日後、突然居間の額縁が地面に落下した。そしてその裏から手紙が出てきたのだ。

それは少女の父親が生前に娘に宛てて書いた手紙を、そこに入れておいたのだ。いつか娘に届くようにとの願いを込めて。

少女は天に向かっていった。「ありがとうございます。パパは手紙となって私の心の中に生き返りました!」



いや、神の力はそんなものではなかった。ちゃんと少女の願いを叶えていたのだ!

ある墓場の地下、棺おけの中に寝ていた死体の一つが突然息を吹き返した。そしてもがき苦しんだあと、再び窒息死した。

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2007/10/29 (Mon) 古き良き日本人コンテスト

ある町で、地域振興のために“古き良き日本人の心を持った女性コンテスト”が行われた。

どのようなコンテストかというと、読んで字のごとく、古き良き日本人の心を持った女性を選び出そうというコンテストだ。

たくさんの応募者があつまり、最終候補者は数人に絞られた。

しかしその中でも、特に飛びぬけて古き良き日本人の心を持っている人物がいた。

審査員は全員彼女が一番日本人の心を理解しているとの見解で一致した。

しかしひとつ問題があった。彼女は外国人だったのだ。アメリカ、コロラド州出身、ナンシー、22歳。

審査員はいくらなんでも外国人を選ぶのはいかがなものかという意見と、外国人は資格がないとの応募規約はなかったので、それを理由に落選させる訳にはいかないとの意見がぶつかり紛糾した。

しかしそれも、ある出来事によって決着を見た。ナンシーがコンテストを辞退したいと申し出たのだ。

彼女の語ったところによると“外国人である私がおこがましいことをした。私が身を引くので日本人に賞を与えてほしい”とのことだった。

結果、審査員は満場一致でナンシーに優勝を与えた。

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2007/10/28 (Sun) 思いは心の中で生き続ける

「ケビン、死なないで!」

「ナンシー悲しまないでくれ、たとえ僕は死んでも君の心の中に生き続けることが出来るんだから」

「仲良くしてね」

「先客がいるのかい?」

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2007/10/04 (Thu) ひとつのねがい

ある日みち子の枕元に神様が立っていた。

神は言った。「おぬしにはこの先三人の運命的な男性とめぐり合うだろう」

「本当ですか神様!」

「だがその三人はいずれも死んでしまう運命だ」

「そんな!」

「だがそれだとあまりにも不憫なので、その三人のうち一人を生き返らせることが出来るようにしてやろう」

「ありがとうございます神様!」

「全員が死んだ後、好きなときに祈れば生き返る。生き返るのは一人だ、よく考えるんだぞ。さらばだ!」それだけ言うと神様は消えてしまった。



その一年後、みち子は一郎という青年に出会った。一郎は正直で優しい青年だった。しかし貧乏だった。一年後、一郎は死んでしまった。

その一年後、みち子は剛士という青年と出合った。剛士は金持ちで優しい青年だった。しかし正直さはなかった。一年後、剛士は死んでしまった。

その一年後、みち子は健太という青年と出合った。健太は貧乏で、暴力的で、しかも正直さのない青年だった。五年後、健太は死んでしまった。

みち子は悩んだ。健太は論外として、あとはお金と正直さの選択だった。お金はあったほうがいい、しかし一番好きだった男性は正直な一郎だったのだ。

悩んだ末ある高名な占い師に二人について占ってもらうことにした。

占い師は言った。「一郎は将来お金持ちになる運命である」

だったら結論は一つだ!みち子は一郎を生き返らせることにした。みち子は神祈った「一郎を生き返らせてください!」すると目の前にフッと彼が現れた。

みち子は感激で叫んだ。「一郎、帰ってきてくれたのね!」

一郎は言った「みち子、実はあっちで健太と話す機会があってね」

一郎の証言によって、山林で健太の死体が発見された。みち子は健太の死を待ちきれずに殺してしまっていたのだ。

刑務所に面会に来た一郎にみち子は聞いた。「どうして黙っててくれなかったの。そしたらまた一緒に暮らせたのに」

一郎は言った。「ある日、枕元に神様が現れて言ったんだよ。「正直者でいろ、そしたらお金持ちにしてやる」って」

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