コバナシ//明快に面白い! シュールはなし! 爆笑・お笑い・ショートショート・ジョーク短編集
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2008/08/05 (Tue) チャンピョンへの道

ワークアウトグローブ 10オンス 黒「放送席、放送席、ただいまから日本人初のボクシングヘビー級チャンピョンになった斉藤選手にインタビューを行ないたいと思います。斉藤選手、やりましたね!」
「はい、ありがとうございます」
「この喜びを誰に伝えたいですか?」
「はい、僕を生んでくれた両親、そして僕を育ててくれたジムの会長に伝えたいと思います」
「いま、腰に黄金に輝くチャンピョンベルトが巻かれていますね」
「はい、感無量です!」
 会場からは大きな拍手が沸き起こった。
「そのチャンピョンベルトはどこに飾るおつもりですか?」
「はい、いじめられっ子だった僕にボクシングの面白さを教えてくれたあの場所に飾りたいと思います」

 そして今、そのチャンピョンベルトは実家の自分の部屋の蛍光灯のひもの先にぶら下がっている。

(了)

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2008/08/01 (Fri) 真実の鏡

ライト付拡大鏡スイングタイプ 68323 老婆が男に言った。
「この鏡は真実の人間の姿を映す鏡じゃ。心醜い物は顔も醜く。心美しき者は顔も美しく写る」
「真実ですか」と、男は言って唾をごくりと飲んだ。
「そうじゃ。この鏡を見た者の中にはショックでその後自殺した者もおる。どうじゃ、お前にこの鏡を見る勇気があるかな」と、老婆は言って、男に手鏡を向けた。
 男は目をつぶってしばらく躊躇していたが、恐る恐るその鏡を見た。
 するとそこにはこれまでに見たことのないような美しい美少年の顔があった。
 男はあまりの美しさにこれが自分の顔であるということが信じられなかった。
「信じられない、僕がこんなに美しかったなんて」
「自身を持つことじゃ。それがお前の本当の姿、心の姿じゃ」
 老婆はそういい残すと、去っていった。

 その日から男は毎朝鏡で自分の顔を見るたびに死にたい気分になった。

(了)

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2008/07/31 (Thu) 素敵な彼女の作り方の本

スゴレン学校では教えてくれない彼女の作り方少年が本屋の店員に聞いた。
「『素敵な彼女の作り方』って本はどこにありますか?」
「はい、そこのロボット工学のコーナーにございます」

(了)









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2008/07/27 (Sun) 女はなぜ記念日にこだわるのか

ぼんやり記念日―リラックマ生活6 (単行本) 男「女って何で記念日にこだわるんだろうね?」
女「男よりも周期的に訪れるものに敏感なのよ」
男「なんで?」
女「生理があるからね」

(了)








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2008/07/27 (Sun) ワープ装置

虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) (文庫)「博士、これは何ですか?」と、助手が訊いた。
「ワープ装置だ。まだ実験段階で不安定だが、これに乗るとワープをすることが出来る」
「私には金タライにしか見えませんが?」
「形状はそう見えるが、これはワープ装置だ」
「博士、私をからかっているのでしょう?」
「からかってなどおらん。このリモコンスイッチを押すとこの装置は瞬間的に別の空間に移動する」
「信じられませんね。やっぱりどう見ても単なる金タライですよ」
「なら賭けるかね?」
「いいでしょう」
 博士はニヤリと笑うとリモコンのスイッチを押した。
 すると次の瞬間、それが消えてしまった。
「あ、消えた」と、助手。
「どうだね、瞬間的に別の空間に移動したのだよ」
「まさか本当にあの金タライみたいなものがワープ装置だったなんて……」
「そういうことだ。掛けは私の勝ちだな」
「ところで、消えた装置はどこに行ったのですか?」
「まだ調整が不十分なので正確には言えないが、予測では丁度上の二階に移動したはずだ」
 次の瞬間博士の頭上にそのワープ装置現れ落下した。そして博士の頭にベコンと音を立てて直撃した。
 助手が言った。「博士、やっぱり金タライですよ」

(了)

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2008/07/25 (Fri) 為せば成る

ベルばら力テスト 入門編 太郎は大学の定期テストを受けた。
 太郎は手際よくマークシートを塗りつぶして提出した。

 翌日、テストの結果で太郎は100点を取った。
 教授は驚いた。なぜなら太郎は頭が悪いことで有名だったからだ。
 教授は太郎を誉めて言った。「随分努力したんじゃないかね?」
 太郎は答えた。「一日五時間ほどです」
「そうか、ちゃんと結果に現れたな」
「はい、随分鉛筆を転がすのが上手くなりました」

(了)


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2008/07/24 (Thu) 親父への伝言

おやじxネコ根付◆(のんびり)  今日の朝、親父の出掛けに「テレビのリモコンの電池が切れたから頼む」と、伝えたら、長めの定規を買って帰ってきやがった。

(了)









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2008/07/24 (Thu) コンドームの取り扱い

サガミオリジナル 002 12個入り 姉が僕に言った。
「ねえ、コンドームって裏表逆に着けちゃうことってあるの?」
僕は答えた。「ないよ、そんなこと。なんで?」
「私の彼が時々そう言うのよね」
「パンツじゃあるまいし……」
「……あ! 洗って使ってたのか!」

(了)


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2008/07/21 (Mon) 海岸の愛の伝説

500ピース 静かな海に差す光 05-864 私の彼はちょっと変わった仕事をしていた。警察の鑑識の仕事なのだ。
 指紋を採取したり、血痕を分析したり、現場の状態を記録したり、テレビの刑事ドラマに出てくるような仕事らしい。
 だから彼との話はいつも変わっている。事件の話、殺人の話、死体の話。彼は当たり前のように話したが、はじめのうちは付いていくのが大変だった。でも今では私も一緒になってそんな話しをしている。
 そんな彼と今日は海岸でデートをしていた。彼との話はやっぱり死体にまつわる話となった。でもいつもとはちょっと違った。
 二人で海岸を歩いていると彼言った。「この海岸にまつわる伝説って知ってるかい?」
「伝説? いいえ、知らないわ」
「昔の話なんだけどね、ここで愛し合う二人が心中自殺をしたんだよ」
「本当なの?」
「ああ、男は豪商の跡取りで、女は使用人だった。二人は愛し合ったけど身分が違いすぎた。そしてある時男は結婚することが決まったんだ。すると、その結婚式の日、女はこの海岸に身を投げた」
「まあ!」
「それを知った男は自分もその後を追ってこの海岸に身を投げたんだ。その三日後、二人の遺体がこの海岸にあがったんだけど、その時二人はきつく手をつなぎあっていたということなんだ」
「悲しいわ、でもロマンチックな話ね」
「それ以来、ここで愛を確かめ合うと、恋が成就するって話なんだ」
「へえー、そうなの」
「あ、そうだ」と、言って彼は立ち止まった。そしてしゃがむと砂に何か書き始めた。「書き終わるまで向こう向いててくれよ」
 私は言われた通り、彼に背中を向けた。
 しばらくして彼の「いいよ」と、いう声が聞こえた。
 私は彼が地面に書いたものを見て言った。
「ここがその現場なのね」

(了)

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2008/07/20 (Sun) 作家の特技

文豪・夏目漱石 そのこころとまなざし (単行本)  私はある作家の先生の担当編集者である。
 私の担当している先生はある特技を持っていた。それは書き損じの原稿用紙を丸めて正確にゴミ箱に投げ入れることが出来たのだ。
 遠くにあってもはずすことはなかった。
 私はあるときこんなバカなことを考えた。先生が気づかないように毎日一センチずつ、ゴミ箱を先生から遠くに離していけばどうなるだろうか、と。
 幸い先生の家は豪邸でバカ広かった。私はこのバカなアイデアを試してみることにした。
 一日一センチ、十日で十センチ、一ヶ月で30センチ、一年で3メートル65センチ。
 私は元旦の日にその計画を実行に移した。
 先生は一年目は難なく正確に、紙をゴミ箱に投げ入れた。二年目も失敗はなかった。
 三年目の中ごろ、距離は10メートル近くになっていた。私はそろそろさすがの先生も外すだろうと考えていた。
 そしてその年の終わりごろ、あることが起きた。
 紙くずが紙飛行機になっていた。

(了)

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