コバナシ//明快に面白い! シュールはなし! 爆笑・お笑い・ショートショート・ジョーク短編集
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2007/07/13 (Fri) 3007年宇宙の旅

Star Trek The Original Series / 16 Inch Starship : U.S.S. Enterprise NCC-17013007年、すでに国家などというものは意味を成していなかった。

人類はすでに銀河系を開拓し尽し、外宇宙へとその触手を伸ばそうとしていた。

その先遣隊として、日本州より選抜されたチームがあたることとなった。

そのチームの隊長のヤマダ・タロウはひとつの文章の暗記に苦心していた。

それは日本州がまだ国家だった頃に使われていた古代日本語で、世界共通言語が使われるようになったことにより、すでに数百年前に失われてしまった言語だった。

その言葉は旅の安全を祈願するために使われていた言葉らしいが意味については考古学者たちの見解は分かれていた。

天の神に対する敬愛の言葉であるとの説がもっとも有力であったが、旅立つ男が残していく女に送った愛の言葉であるとの俗説もある。

ただ発音についてはほぼ解明されていた。

日本の宇宙探索チームでは宇宙探検の前には祭壇の前で、このようなふるい言葉を使ってお祈りをささげるのが慣例となっていた。

極限まで科学が発展しているこの時代においても、そのようなふるい慣わしがまだ残っていたのだ。



          *



そして旅立ちの日。

タロウはチームを代表して祭壇の前に立って、あの言葉で神に祈りをささげた。

タロウは神妙な面持ちで言った。

「バナナはおやつですか」

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