コバナシ//明快に面白い! シュールはなし! 爆笑・お笑い・ショートショート・ジョーク短編集
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2008/08/17 (Sun) 新しいお母さん

Elegancia―Aya Sugimoto Style Book (単行本)   ツトム君にはお母さんがいなかった。
 ツトム君のお母さんは一年前に死んでしまったのだ。
 ツトム君はとてもさびしかった。お母さんのいる友達がうらやましかった。自分もお母さんがほしかった。
 そんな時、神様がツトム君の枕元に訪れていった。
「君の望みを一つだけどんなものでも叶えてやろう」
「本当ですか神様!」
「ああ、言ってみたまえ」
「だったら、お母さん、お母さんが欲しいです!」
「うむ、承知した。では、君がお母さんになって欲しい女性に『おかあさん』と声を掛けるのじゃ。さすればその人物が君の“お母さん”になる。ではさらばだ」
 と、言い残して神様は帰っていった。
 ツトム君は考えた。『お母さん』と声を掛ければその人が僕のお母さんになるのか。
 どうせなら飛びっきりの美人がいいな、芸能人みたいなのがいいな。いや、むしろ芸能人がいい!
 しかし声を掛けた人が僕のお母さんになるのだから、直接会う必要があるってことだな。しかし芸能人なんてそんなに簡単に会える訳もないな……。
 その時ツトム君はあることを思い出した。
 そうだ! 担任の先生が、セクシーアイドルの杉本彩子のお母さんが教え子だったって言ってたな、もしかしたら頼んだら会わせてくれるかも知れない。明日学校で訊いてみよう!

 次の日、その担任の先生が教室に入ってきた。
 ツトム君はすかさず手を挙げて言った。
「お母さん!」

(了)

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