コバナシ//明快に面白い! シュールはなし! 爆笑・お笑い・ショートショート・ジョーク短編集
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2008/07/20 (Sun) 作家の特技

文豪・夏目漱石 そのこころとまなざし (単行本)  私はある作家の先生の担当編集者である。
 私の担当している先生はある特技を持っていた。それは書き損じの原稿用紙を丸めて正確にゴミ箱に投げ入れることが出来たのだ。
 遠くにあってもはずすことはなかった。
 私はあるときこんなバカなことを考えた。先生が気づかないように毎日一センチずつ、ゴミ箱を先生から遠くに離していけばどうなるだろうか、と。
 幸い先生の家は豪邸でバカ広かった。私はこのバカなアイデアを試してみることにした。
 一日一センチ、十日で十センチ、一ヶ月で30センチ、一年で3メートル65センチ。
 私は元旦の日にその計画を実行に移した。
 先生は一年目は難なく正確に、紙をゴミ箱に投げ入れた。二年目も失敗はなかった。
 三年目の中ごろ、距離は10メートル近くになっていた。私はそろそろさすがの先生も外すだろうと考えていた。
 そしてその年の終わりごろ、あることが起きた。
 紙くずが紙飛行機になっていた。

(了)

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