コバナシ//明快に面白い! シュールはなし! 爆笑・お笑い・ショートショート・ジョーク短編集
--/--/-- (--) スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |


2007/11/23 (Fri) 細菌兵器を盗み出せ!

A国情報局局長は言った。「スパイ006号、今回の任務はS国の薬物研究所が新たに開発した細菌兵器を盗み出すことだ。方法は従来どおりすでに侵入しているスパイ777号の手引きでその研究所にもぐりこみ、細菌兵器を探し出し、カプセルにそれを入れて飲み込む。そしてそのまま脱出をす」

006号は言った。「しかし局長、以前の008号の時のような失敗はいやですぜ、体内でカプセルが溶け出して、中に入っていた細菌兵器が胃の中に漏れ出すっなんてのはね」

「あれは不幸な事故だった。しかしあれからカプセルを改良した、見てもらおう」

白衣の研究員がトレイを持ってきて近くのテーブルに置いた。トレイの上には白い一センチ四方ほどのカプセルと小瓶が置かれていた。カプセルは押しつぶされたような複雑な形状をしていた。

「変わった形のカプセルですね」と、006号は言った。

「コンピューターシュミレーションによってはじき出された体内で分解されにくい理想的な形状に設計されている」と、所長が答えた。

「横の小瓶は何です、黄色い液体が入っているようだが?」

「カプセルを守るためのコーティング剤だ。カプセルを飲み込む前にその液体にしばらく漬ければ体内で分解されることはまずない」

「そう願いたいものですね」

「まあ、君が捕まってしまったらどうにもならん。頑張りたまえ」

こうして006号はS国に向った。

スパイ777号の手引きで研究所に潜り込んだ006号は目的の細菌兵器を見つけ出し、あのカプセルに入れてコーティングをして飲み込んだ。あとはそ知らぬ顔で空港に向かい、この国を脱出するだけだ。

しかし空港で数人の男達に捕まり、再び研究所に連れ戻されてしまった。

006号は裸にされチェーンで両手両足をつながれてしまった。

男が言った。「私はここの所長だ、お前が我々のところから細菌を盗み出そうとしたことは判っている」

「何のことだ?」と006号はとぼけて言った。

するとドアが開き男が部屋に入ってきた。777号だ。

777号は言った「006号観念するんだな、私は寝返ったのだよ、大金が貰えるのでね」

くそーそういうことか、しかし今はとぼけ続けるしか道はない。

「何のことだ、私は細菌兵器などしらない」006号は言った。

「まあいいさ、もうすぐお前がうんこをすればそこからカプセルが見つかるはずだ、その中に証拠がある」

どうやらうんこをしたら一貫の終わりというわけか、どこまで我慢できるのか。

数分後、006号は脱糞した。

所長が隣に居た白衣の老人に言った。「博士、カプセルを調べろ」

博士は006号のうんこを慎重に解体してカプセルを探した。

博士が所長に言った。「見つかりません」

「何だって」と、所長が言った、そして777号に「どういうことだ」と、訊いた。

「そんなはずがない」と、777号は言って、006号のうんこをかき回してカプセルを探した。しかし見つけることは出来なかった。

所長は言った。「どうやら誤解だったようだ」そして777号に言った。「お前の処分は後で考える」

777号は警備に連れ出された。

所長は再び博士に聞いた。「本当に見つからないか?」

「はい」と、博士は答えた。「見つかったといえば消化し損ねたコーンの粒ぐらいです」

スポンサーサイト

ショートショート | trackback(0) | comment(0) |


<<遺作 | TOP | 人生で一番大事なこと>>

comment











管理人のみ閲覧OK


trackback

trackback_url
http://yamakawabunko.blog108.fc2.com/tb.php/36-06067522

| TOP |

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。