コバナシ//明快に面白い! シュールはなし! 爆笑・お笑い・ショートショート・ジョーク短編集
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2007/10/31 (Wed) 少女の願い

少女が寝ていると枕元に神様が現れた。そして少女に言った「君の願いを何でも叶えよう」

「本当ですか!」少女は言った。

「うむ」

「なら、パパを、パパを生き返らして下さい!」

少女の父親は一年ほど前に交通事故で死んでしまっていたのだ。少女は父親が大好きだった。

「よろしい、三日以内に願いが叶うだろう」

少女は待った。そして三日後、突然居間の額縁が地面に落下した。そしてその裏から手紙が出てきたのだ。

それは少女の父親が生前に娘に宛てて書いた手紙を、そこに入れておいたのだ。いつか娘に届くようにとの願いを込めて。

少女は天に向かっていった。「ありがとうございます。パパは手紙となって私の心の中に生き返りました!」



いや、神の力はそんなものではなかった。ちゃんと少女の願いを叶えていたのだ!

ある墓場の地下、棺おけの中に寝ていた死体の一つが突然息を吹き返した。そしてもがき苦しんだあと、再び窒息死した。

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2007/10/29 (Mon) 古き良き日本人コンテスト

ある町で、地域振興のために“古き良き日本人の心を持った女性コンテスト”が行われた。

どのようなコンテストかというと、読んで字のごとく、古き良き日本人の心を持った女性を選び出そうというコンテストだ。

たくさんの応募者があつまり、最終候補者は数人に絞られた。

しかしその中でも、特に飛びぬけて古き良き日本人の心を持っている人物がいた。

審査員は全員彼女が一番日本人の心を理解しているとの見解で一致した。

しかしひとつ問題があった。彼女は外国人だったのだ。アメリカ、コロラド州出身、ナンシー、22歳。

審査員はいくらなんでも外国人を選ぶのはいかがなものかという意見と、外国人は資格がないとの応募規約はなかったので、それを理由に落選させる訳にはいかないとの意見がぶつかり紛糾した。

しかしそれも、ある出来事によって決着を見た。ナンシーがコンテストを辞退したいと申し出たのだ。

彼女の語ったところによると“外国人である私がおこがましいことをした。私が身を引くので日本人に賞を与えてほしい”とのことだった。

結果、審査員は満場一致でナンシーに優勝を与えた。

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2007/10/28 (Sun) 思いは心の中で生き続ける

「ケビン、死なないで!」

「ナンシー悲しまないでくれ、たとえ僕は死んでも君の心の中に生き続けることが出来るんだから」

「仲良くしてね」

「先客がいるのかい?」

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2007/10/04 (Thu) ひとつのねがい

ある日みち子の枕元に神様が立っていた。

神は言った。「おぬしにはこの先三人の運命的な男性とめぐり合うだろう」

「本当ですか神様!」

「だがその三人はいずれも死んでしまう運命だ」

「そんな!」

「だがそれだとあまりにも不憫なので、その三人のうち一人を生き返らせることが出来るようにしてやろう」

「ありがとうございます神様!」

「全員が死んだ後、好きなときに祈れば生き返る。生き返るのは一人だ、よく考えるんだぞ。さらばだ!」それだけ言うと神様は消えてしまった。



その一年後、みち子は一郎という青年に出会った。一郎は正直で優しい青年だった。しかし貧乏だった。一年後、一郎は死んでしまった。

その一年後、みち子は剛士という青年と出合った。剛士は金持ちで優しい青年だった。しかし正直さはなかった。一年後、剛士は死んでしまった。

その一年後、みち子は健太という青年と出合った。健太は貧乏で、暴力的で、しかも正直さのない青年だった。五年後、健太は死んでしまった。

みち子は悩んだ。健太は論外として、あとはお金と正直さの選択だった。お金はあったほうがいい、しかし一番好きだった男性は正直な一郎だったのだ。

悩んだ末ある高名な占い師に二人について占ってもらうことにした。

占い師は言った。「一郎は将来お金持ちになる運命である」

だったら結論は一つだ!みち子は一郎を生き返らせることにした。みち子は神祈った「一郎を生き返らせてください!」すると目の前にフッと彼が現れた。

みち子は感激で叫んだ。「一郎、帰ってきてくれたのね!」

一郎は言った「みち子、実はあっちで健太と話す機会があってね」

一郎の証言によって、山林で健太の死体が発見された。みち子は健太の死を待ちきれずに殺してしまっていたのだ。

刑務所に面会に来た一郎にみち子は聞いた。「どうして黙っててくれなかったの。そしたらまた一緒に暮らせたのに」

一郎は言った。「ある日、枕元に神様が現れて言ったんだよ。「正直者でいろ、そしたらお金持ちにしてやる」って」

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